当講座について
がんサバイバーシップ・デジタル医療学講座とは
人生百年時代を迎え、がん罹患者は毎年100万人を数え、半数以上の方が治癒するとはいえ高齢化してがんサバイバーが重畳し、サバイバーシップケアの将来計画次第では医療・介護提供体制を崩壊させかねない課題に直面しています。
がんサバイバー個人としても、また地域としても、その特性に応じた社会保障体制の精密最適化は世界の喫緊課題になります。
個人レベルと同時に地域レベルの持続可能な課題解決に向けて、がんサバイバーシップ・デジタル医療学講座は、2024年4月、産学連携講座として設置されました。
医療、保健、介護福祉に従事するチーム医療を可視化し、デジタル技術や機械学習を駆使したサバイバー介入プログラムの開発、有効性の検証および社会実装までを一気通貫で行います。
競争的研究費
主任研究
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厚生労働科学研究費補助金 23EA1701
『汎用性質問促進資材を含む、限局期がん患者に対する効果的かつ効率的な意思決定支援プログラムの開発・検証とその成果に基づく実装に向けた研究』
- 研究代表者
- 内富庸介
- 研究期間
- 2023-2025
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科学研究費助成事業(科学研究費補助金) 23H03173基盤研究(B)
『高齢がんサバイバーのQOLの概念化と革新的課題解決-アプリを用いたプログラム社会実装』
- 研究代表者
- 内富庸介
- 研究期間
- 2023-2027
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科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金) 23K18413挑戦的研究(萌芽)
『高齢がんサバイバーの生活の質と望ましい生涯の概念化とその尺度開発』
- 研究代表者
- 内富庸介
- 研究期間
- 2023-2025
分担研究
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国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 22718571
『乳がん患者の乳がん切除後疼痛症候群に対するスマホ精神療法の開発 :革新的な分散型基盤を用いた多機関共同無作為割付比較試』
- 研究代表者
- 明智龍男
- 研究期間
- 2022-2024
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科学研究費助成事業(科学研究費補助金) 23H03195基盤研究(B)
『造血器悪性腫瘍患者を対象とする質問促進プログラムの有効性と社会実装に関する検証』
- 研究代表者
- 白井由紀
- 研究期間
- 2023-2026
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科学研究費助成事業(科学研究費補助金) 23H03138基盤研究(B)
『がんサバイバーの倦怠感の類型評価法確立とICT個別最適化介入プログラム開発』
- 研究代表者
- 藤森麻衣子
- 研究期間
- 2023-2026
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科学研究費助成事業(科学研究費補助金) 23H01041基盤研究(B)
『がん治癒切除術後の再発恐怖と遷延性慢性疼痛双方を標的とした革新的なスマホ心理療法』
- 研究代表者
- 明智龍男
- 研究期間
- 2023-2026
連携組織
- 日本がんサバイバーシップ研究グループ(SaQRA)
- 一般社団法人NCU CRESS
- 日本がんサバイバーシップ研究グループ(J-SUPPORT)
- 健康格差是正のための実装科学ナショナルセンターコンソーシアム(N-EQUITY)
SaQRAでは、サバイバーシップに関する研究が求められる課題が俯瞰できる「開発マップ」を作成・公開しております。
がんサバイバーシップ・デジタル医療学講座ではサバイバーシップに関する研究としてこの活動と共同・連携しています。
産学連携
がんサバイバーシップ・デジタル医療学講座では産学連携として、公的研究費のほかに以下の企業、事業者と協働して研究を進めています。
- 第一三共株式会社
- サスメド株式会社
- Meiji Seikaファルマ株式会社
- 塩野義製薬株式会社 など